「投資=怖い・ギャンブル?」と思っている人に、最初に読んでほしいQ&A

「投資=怖い・ギャンブル?」と思っている人に、最初に読んでほしいQ&A
この記事はだいたい 6 分前後で読めます。

今回は資産の種類の話をする予定でしたが、その前にどうしても触れておきたいことがありました。
皆さんは、

  • 投資は怖い
  • なんだか怪しい
  • お金を増やそうと考えるのは卑しい

そんなふうに感じたことはありませんか?

実はこれ、特別な感覚ではありません。

日本では多くの人が、投資に対して似たようなイメージを持っています。

ただ、その多くは、「知らない」よりも「誤解している」ことが原因です。

そこで今回は、投資をしない人が抱きがちな、よくある誤解や、難しいと思われがちなポイントを、Q&A形式で整理してみました。

よくある誤解Q&A

Q1. 投資って、失敗したらお金が全部なくなるんですよね?

A. いいえ。多くの場合は「一時的に増えたり減ったりする」だけです。

ゼロになるのは、ギャンブル的な取引や、極端な集中投資をした場合がほとんど。

長期・分散での投資は「なくなるかどうか」ではなく、上下しながら成長を目指すものです。

Q2. 投資ってギャンブルと何が違うんですか?

A. ギャンブルは「運任せ」、投資は「成長に参加すること」。

株式投資は、企業の成長や経済の発展にお金を預ける行為です。

結果が短期で出ないだけで、仕組みはまったく別物です。

Q3. リスクって「危ない」という意味ですよね?

A. 日常会話ではそう使われますが、投資の世界でいうリスクは「値動きの幅(ブレ)」のことを指します。

価格が上にも下にも動く可能性がある、という意味で、

「必ず損をする」「危険な行為」という意味ではありません。

Q4. 元本保証じゃないなら、やらない方が安全では?

A. 一見そう思えますが、「値動きしない=安全」というわけではありません。

預金は価格が上下しない分、安心に見えますが、インフレによってお金の価値が目減りする可能性があります。これは、Q3で説明した「値動きの幅」とは別の種類のリスクです。

つまり、

  • 値動きがあるリスク
  • 何もしないことでお金の価値を失うリスク

何もしないことも実はひとつの選択であり、どちらを選ぶか、という話になります。

Q5. 投資はお金持ちがやるものじゃないんですか?

A. 昔はそうでしたが、今は違います。

投資信託やインデックスファンドなら、数百円〜数千円から始められます。

むしろ、一般の人こそ長期でコツコツが向いています。

Q6. お金を増やそうと考えるのって、なんだか卑しくないですか?

A. お金を増やすこと自体は、誰かを傷つける行為ではありません。

生活を安定させたり、家族を守ったり、将来の選択肢を増やすための手段です。

お金の話を避けること=美徳ではありません。

Q7. 投資は難しそうで、勉強が大変そうです

A. 専門家レベルの知識は不要です。

必要なのは、

  • 長期で考える
  • 分散する
  • 感情で売買しない

この3つを意識するだけ。細かい知識は、やりながら自然と身についていきます。

知識ゼロからでも始められる考え方については、別の記事で改めて整理する予定です。

Q8. 暴落したら、怖くて耐えられない気がします

A. 怖く感じるのは普通です。

だからこそ、最初から無理のない金額で始めることが大切です。

間違っても、
・預金をすべて投資に回す
・生活費まで投資に回す
ということはしてはいけません。

使うのは、しばらく使う予定のない余剰金だけにしましょう。

Q9. 投資で損した人の話をよく聞きます

A. 多くの場合、

  • 短期売買
  • 一点集中
  • 感情的な判断

が原因です。仕組みそのものより、やり方の問題であることがほとんどです。

Q10. 結局、投資はやった方がいいんですか?

A. 無理にやる必要はありません。

ただ、「怖いからやらない」ではなく、「理解した上で選ぶ」ことが大切です。

考えられる状態になれたなら、それだけで一歩前進です。

まとめ

読んでいて気づいた方もいるかもしれませんが、多くの不安や誤解の正体は、

「投資=運任せの行為」というイメージに集約されます。

たしかに、

・短期で一発逆転を狙う

・結果をコントロールできないものに賭ける

という意味では、投資もギャンブルも似て見えるかもしれません。日本では昔から、

 運でお金を増やすこと=良くないこと

 確実でないものに手を出す=危険

という感覚が、強く刷り込まれてきました。

だからこそ、ここで一度、はっきり切り分けておきたいと思います。

運任せの遊びと、資産形成は、なぜ決定的に違うのか。

この違いを理解できると、投資に対する見え方は、かなり変わります。

次回は、「運任せの遊びが、なぜ資産形成に向かないのか」について、もう少し具体的に掘り下げてみます。

Wrote this article この記事を書いた人

ゆ様

ゆ様 男性

3歳の息子と1歳の娘を育てる2児の父。 2人目の誕生をきっかけに1年間の育休を取得し、家事・育児に全力で向き合う。 10年以上にわたり投資を続け、元本を倍以上に育ててきた。 「堅実な投資」と「合理的な節約」がモットー。 FP(ファイナンシャルプランナー)資格保有。妻は専業主婦。 家族との時間と、お金のゆとりの両立を目指している。

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