
先日、ふと疑問に思ったことがあります。
「茶色っていうけど、お茶って緑色じゃない?」
もちろん「茶色=ブラウン」というのは分かっています。
でも、普段「お茶」と聞いて思い浮かべるのって、やっぱり緑茶の青々とした緑色ですよね。
茶畑なんて、まさに一面の緑です。
じゃあ、どうして「茶色」なんでしょう?
お茶は中国から日本に伝わった文化
そもそも、お茶は中国から日本に伝わった文化です。
平安時代には中国との交流を通じて茶が伝わり、その後、日本独自の茶文化が発展していきました。
ただ、ここでちょっと面白いのが、当時のお茶は現代の日本人がイメージする「緑茶」と完全に同じものではなかったということです。
現在の日本では、煎茶などの緑茶が一般的ですよね。
摘んだ茶葉を加熱して酸化を抑えることで、緑色を残します。
一方、昔の茶は現在とは製法が異なり、加工や乾燥などを経て、茶葉や煎じた液体が褐色系になるものもありました。
つまり、現代のように「お茶=鮮やかな緑」というイメージではなかったわけです。
そこから「茶色」という名前が生まれた
そんな「茶」の色を基準にして、
「茶のような色」→「茶色」
という色名が生まれていきました。
なので、茶色は「紅茶の色だから茶色になった」という話ではありません。
現在の紅茶や烏龍茶のような分類・製法が成立するよりも前から、「茶」という飲み物や茶葉の色を基準にした「茶色」という言葉が存在していたと考えられます。
要するに、
茶色という言葉のほうが、現代の「お茶=緑」というイメージよりずっと古い
ということですね。
「お茶=緑」は、実は後からできたイメージ
今の日本人に「お茶といえば何色?」と聞いたら、多くの人は緑を思い浮かべるでしょう。
でも、「茶色」という言葉が生まれた頃のお茶は、必ずしも現在の緑茶のような鮮やかな緑ではありませんでした。
その後、日本では煎茶などの緑茶文化が発展して、
お茶=緑色
というイメージが強くなっていったわけです。
だから現代の感覚では、
「茶色っていうけど、お茶は緑じゃん!」
となるんですよね。
でも歴史を少し遡ると、
「いやいや、昔の人からしたら茶色といえば茶の色ですよ」
ということになります。
「茶色」と「茶畑」が全然違う色なのも面白い
考えてみると、同じ「茶」という言葉なのに面白いですよね。
茶色 → ブラウン
茶畑 → 青々とした緑
お茶 → 緑茶なら緑色
現代の感覚では、かなりバラバラです。
しかも「青々とした茶畑」という表現まであります。
日本語では昔、「青」という言葉が現在の青色だけではなく、緑色を含む広い色の範囲を表していたためです。
こう考えると、普段何気なく使っている色の名前にも、昔の人の暮らしや文化がそのまま残っているんだなと感じます。
何気ない疑問を調べてみると面白い
今回のきっかけは、
「お茶って緑なのに、なんで茶色っていうんだろう?」
という、本当にどうでもいいような疑問でした。
でも調べてみると、中国から日本に伝わった茶文化や、昔のお茶の製法、日本語の色の歴史までつながってきました。
こういう「普段は全く気にしていないけど、よく考えると不思議」という言葉って、意外と面白いですね。
Wrote this article この記事を書いた人
エフ 男性
4歳の息子と2歳の娘を育てる2児の父。 2人目の誕生をきっかけに1年間の育休を取得し、家事・育児に全力で向き合う。 10年以上にわたり投資を続け、元本を倍以上に育ててきた。 「堅実な投資」と「合理的な節約」がモットー。 FP(ファイナンシャルプランナー)資格保有。妻は専業主婦。 家族との時間と、お金のゆとりの両立を目指している。